Season 1 第5話 「Cinnamon's Wake」
家のキッチン
学校のベイク・セール(資金集めの為の手作りお菓子のバザー)があるのに、お菓子を作っていないローレライに怒るローリー。
Rory :They expect things to be homemade.
Lorelai : I know.
Rory : By someone other than Dolly Madison.
ローリー:手作りじゃないとダメだよ
ローレライ:分かってる
ローリー:ドリー・マディソンでもなく手作りだからね
Dolly Madison Bakeryはアメリカのお菓子会社。Zingersというチョコレートでコーティングしたスポンジの中にクリームが入った小さなケーキが有名。
写真を見ただけで甘すぎて胃もたれしてくるような、いかにもアメリカらしいお菓子。
Wikipediaより
家のキッチン
ローリーの部屋で音楽を聴いて踊っているレーン
Lorelai :Where does your mom think you are?
Lane :Contenmpating the reunification of the two Koreas.
Lorelai :not here, skanking to Rancid?
ローレライ :お母さんはどこにいると思っているの?
レーン:公園で南北朝鮮の統一について考えてると思ってる
ローレライ: ここでランシドでスキャンクしてるとは?
レーンが聞いているのはRancid の『Time Bomb』。ランシドはアメリカのパンクバンド。1991年に結成して以来、20年以上に渡り世界のパンク・ロックシーンを牽引し続けている。スカコアを軸にハードコア、レゲエなど幅広い音楽性を持つ。
毎年春に開催されているパンクロックのフェス、PUNKSPRINGにヘッドライナーとして出演し、また単独来日公演も行っている。
skankとはレゲエやハードコアミュージックのダンス。
カフェ
お互いに惹かれ合っているからとデートに誘うマックスだが、躊躇するローレライ。
Lorelai:I want to be in the Bangles. But it doesn't mean I quit my job and get a guitar and ruin my life to be a Bangles.
ローレライ:バングルズに入りたいからって、仕事を辞めてギターを買って、人生をメチャクチャにして良いわけない。
バングルズは1980年代に多くのヒット曲を出したガールズバンド。『Manic Monday 』や『Eternal Flame』は日本でも有名。1989年に一度解散しているが、99年に再結成している。バングルズは後にカメオ出演しています!
ルークの店
カウンターでハンバーガーを食べるローレライとスーキー。
Lorelai: Life is a funny thing, huh?
Sookie:Yeah, I love that Jim Carrey.
Lorelai:I'm being philosophical.
Sookie : Oh. Very serious face. Jean-Paul Sartre.
ローレライ:人生っておかしなものよね。
スーキー:そうね。私は好きよ、ジム・キャリー。
ローレライ:私は哲学的な意味で言ったの。
スーキー:じゃあ真面目になるわ。ジャン=ポール・サルトルみたいにね。
ジム・キャリーは『マスク』や『トゥルーマン・ショー』などで有名なコメディ俳優。
大げさな顔芸が特徴的。
ちなみに歌手のアベルが今年のハロウィーンにマスクの仮装をしたようです( ´∀` )
ジャン=ポール・サルトル
フランスの哲学者で政治、文学、演劇界でも活躍した知識人。
サルトルの著書は世界各国で翻訳、出版され第二次世界大戦後の1950-60年代に多大な影響を与えた。
サルトルの思想は『実存主義』によるもので「実存は本質に先立つ」と唱えた。
人間はまず先に実存し、本質はそのあとに自分でつくるもの、ということ。
サルトルの数ある名言の一つに「人間は自由という刑に処せられている」がある。
人間は自分のあり方を自由に選択できるが、そこには必ず責任が伴ってくる。
バベットの家の玄関前
マックス先生とのデートを話していなかったことを言い訳するローレライ。
Lorelai :I kept the information from you.That would've come out eventually like the Iran- Contra Scandal.
Rory : So you're Oliver North.
Lorelai : No, I'm Fawn Hall. She is mush prettier.
ローレライ:いつかは表に出る情報を言っていなかっただけ。イラン・コントラ事件みたいにね。
ローリー:ということはママはオリバー・ノースなのね。
ローレライ:違う、ファウン・ホール。彼女の方がずっとキレイでしょ。
イラン・コントラ事件
1986年にレーガン政権下で発覚した政治スキャンダル。
イランとの貿易を禁止するレーガン政権の方針に違反して、国家安全保障会議(NSC)がイランに武器を密輸し、その売却利益をニカラグアの反政府右派ゲリラ「コントラ」に資金援助に回していた。
当時NSCに所属していたオリバー・ノースはこの武器密輸計画の責任者を務めたことで全米に名が知れ渡った。
事件の調査委員会の証言では『自由の戦士』であるコントラを援助するのは正しいものであると、そして、イラン・コントラ計画を「neat idea(素晴らしいアイデア)」と述べ、自らの行為を正当化した。1986年、有罪判決が下されたが、ノースが以前行った証言によって、彼の権利が侵害された可能性があるとの理由で1990年に有罪判決を覆した。
その後は保守系メディアのFOX NEWSの司会やコメンテーター、ベストセラー作家、評論家として活動している。
ファウン・ホールはこの事件に関する資料を破棄した秘書として有名になった。
1983年から1986年までNSCにノースの秘書として勤め、彼の指示で事件に関する書類を破棄した。
事件後はモデルとして活動を始めるがパッとせず、1992年にロックバンドThe Doorsの元マネージャー、Danny Sugermanと結婚。しかし彼の影響でコカイン中毒になり1994年にリハビリ施設へ。
現在はウエストハリウッドの本屋で働きながら静かに暮らしているそう。